2025年 花見レポート リハビリテーション科 ~春の陽気に包まれて~
こんにちは!
リハビリテーション科です。
今回は、3月末に回復期病棟の患者様と一緒に実施したお花見の様子をご紹介します。

2025年3月27日(木)・28日(金)の午後、回復期病棟の患者様と一緒に、病院近くの川沿いまでお花見に出かけました。
今年も新型コロナウイルスの影響により外出できる患者様は限られ、飲食の提供も控えましたが、当日は天候にも恵まれ、まさにお花見日和でした。
午後の気温は24度近くまで上がり、一気に桜も開花。
春の暖かい風を感じながらの外出に、多くの患者様が「気分転換になった」と笑顔を見せてくださいました。

寒い日が続き、雨模様の日もあり、天気が心配されましたが、当日は満開の桜となりました。


桜以外にも、春の訪れを感じる植物がたくさんありました。

リハビリスタッフの付き添いのもと、車椅子や歩行での移動訓練も兼ねて、川沿いの道を進みました。
普段は病室やリハビリ室から眺めるだけの景色も、実際に外に出て桜の木の下まで近づくと、自然と会話も弾み、皆様の表情もいつもより晴れやかに。


また、面会に来られていたご家族と一緒に桜並木を歩かれた患者様もいらっしゃり、記念撮影など思い出深い時間となりました。
砂利道や坂道などもあり、歩行やバランスのリハビリにも効果的なコースとなっています。
安全面には十分注意を払いながらも、リハビリを「楽しみながら取り組めた」というお声もいただきました。


今回は体力に不安のある患者様にも配慮し、近くまで車椅子で移動してから歩行訓練を行うなど、個々の状態に合わせた形で実施しました。
桜までの道のりにある坂道では、セラピストの介助のもと慎重に歩行を行い、「周囲に注意を向けながら行動する」という訓練にもつながりました。
これは在宅復帰を目指すうえで、重要なリハビリの一環でもあります。
お花見当日に撮影した写真はプリントし、患者様のお部屋に飾らせていただいています。桜が散った後も、思い出として残ってくれたら、スタッフ一同嬉しい限りです。

さらに、外出できなかった患者様にも春の雰囲気を感じていただけるよう、病棟内では貼り絵による桜の制作も行いました。
患者様とスタッフが協力し、日を追うごとに桜の花びらや折り紙の鳥やウサギが増えていくことで、病棟内にも春が訪れたようでした。
「動物がいたほうが賑やかね」と折り紙を作ってくださる方もいて、みんなで一丸となって素敵な作品が完成しました。

今年のお花見は例年とは違った形でしたが、患者様にとっても私たちスタッフにとっても、春のあたたかさを感じられる特別な時間となりました。
来年は感染症の影響が落ち着き、飲食も楽しめるようになれば、より一層喜んでいただけることでしょう。