慢性肝炎について
一般に慢性肝炎の原因のほとんどはC型肝炎ウイルスとB型肝炎ウイルスの感染によるものです。
肝臓に慢性的な炎症を起こし、肝臓に障害を来す疾患です。この慢性的な肝臓の炎症が持続すると、一般的にC型肝炎ウイルスに感染してから約40年後に肝硬変に移行すると言われております。肝硬変になると、通常の人の約20倍の確率で肝臓がんが発生すると言われています。
治療は薬物療法とインターフェロン治療を組み合わせて行います。
以前からインターフェロン治療は高額で経済的に治療を受けられないなどの問題がありましたが、平成22年4月から医療費助成制度により、月額1-2万円(所得に応じて)で誰でもインターフェロン治療が受けられるようになりました。
当院では通常の外来通院インターフェロン治療(週一度の注射)の前に、約3週間の入院をしていただき、より強力なインターフェロン治療を行うことで、通常の外来通院インターフェロン治療のみの方より奏効率を上げるような治療を行っています。もちろん通常の外来インターフェロン治療のみの方も行っています。
このような週一回の外来通院治療を12ヶ月から18ヶ月続けます。